京都金杯2015 ヴェンゲル:賢い走りが決定的な差を生む
現代競馬では単に距離を走るのではなく、“インテリジェントな走り”が重要だと、アーセン・ヴェンゲルは話している。
「我々はそこを見ている。走る距離は重要だが、単に距離ではなく、どこをどう賢く走るかなんだ」
◎シェルビー
△ショウナンワダチ
中山金杯2015 ラブイズブーシェ:闘争心を示し続けていく必要がある
中山金杯を制するためには、その闘争心を示し続けていく必要があると、ラブイズブーシェは話している。
そのマンハッタンカフェの子供は、函館のレースでダークシャドウの猛攻を凌ぎ切り、天皇賞では4着と確実に実力をつけている。
ラブイズブーシェは函館で見せた反発力に満足感を表しながら、そのメンタリティが中央での戦いでは重要になるという見方を示している。
「中央で良い結果を出せなかったら常に批判は出る。函館で勝てたのは良い事だけど、まだ残り試合も多いし、僕らは戦う姿勢を見せ続け、そして中山のような場所でポイントを奪っていく必要があるね」
「それに僕にはだれにも負けないスタミナがあるんだ。母の父マックイーンの影響もあると思う。だからこそ今日のようなスタミナが重要になってくるレースではもう一度自分の強さを見せたいと思っているんだ」
金鯱賞2014 カレンブラックヒル:調子を取り戻す必要がある
カレンブラックヒルは、最近の自身のパフォーマンスに納得がいかないようだ。
しかしカレン軍団の司令塔は、再び調子が上向くことを確信している。
2012年の1月にアーセナルへ加入、即座にチームにフィットした彼は、4連勝でNHKマイルカップ制するなど、瞬く間にチームの中心選手となった。
今シーズンも、ダービー卿チャレンジ(G3)で久々の勝利をあげるなど、十分なスタートを切ったかに見えた彼だったが、それ以降の彼はレースで見せ場を作れていない。
天皇賞(秋)、カレンブラックヒルはスピルバーグのゴールをアシストし、彼本来の能力を垣間見ることはできた。
しかし彼自身はプレーに改善が必要だと感じている。
「それは本当だよ。今の自分のプレーには全くハッピーじゃないんだ」
彼はオフィシャル・マッチデイ・プログラムの中でそう答えている。
「十分な逃げも出せてないし、早くにつかまり過ぎだ過ぎだ。ミスが多すぎると感じてるよ。
理由を挙げるのは難しけど、僕はベストを取り戻すためにハードワークを積んでいるし、必ず取り戻せると確信してる」。
すぐにこのスランプを抜け出したいと考えているカレンブラックヒルだが既に上昇気流に乗ったと見ているようだ。
「オールカマーがターニングポイントになったと思ってる」彼はそう話す。
「もちろん、ここからどうなるかは分からない。でも2200Mを走りきったあのレース以降、僕は高いレベルをキープしている。僕はあのレースが残りのシーズンを戦う上で、かなり大きな支えになると思うんだ」
カレンブラックヒルはファンからの期待を自覚しており、それに応えたいと考えている。
「もちろん、ファンは僕がもっとやれると期待してる。トリッキーな走りもそうだし、勝つことや、信じられない様な万馬券をね」。
【回顧】ジャパンカップ 2014 ベンゲル:エピファネイアは闘争心を見せた
エピファネイアがJCを圧勝で制した後、アーセン・ヴェンゲルは会見で次のように答えている。
パフォーマンスについて…
「最後は闘争心で乗り切った。特に残り100Mからはそうだった。湿った馬場に助けられた面はあったかもしれないが、パーフェクトな勝利だったと思う」
折り合い…
「コーナーごとに前に行こうとした。そこで完全には抑えきれなかったが、勝ちたいという強い意志は現役トップクラスだよ。このようなハイレベルの厳しいレースではそれが大事なんだ。」
闘争心
「非凡な闘争心があのゴールを呼び込んだ。我々は常に攻撃的なフットボールをプレーする」
2番手での競馬について…
「彼は前でも、中でも、後ろでもプレーする。私にとってそこは重要ではない。彼はゴール前で爆発する。抑えきれずに逃げたとしても常にチャンスはある。」
個性を発揮したと?…
「人々には自由に話してもらえばいい。我々は全ての意見がある世の中に生きている。だが我々が生きているのは、言葉でなく、レースで答える世界だ。我々の仕事はターフの中だ」
将来について…
「誰でも将来のために準備する責任はある。有馬記念を見ててほしい。」
ジャパンカップ 2014 ベンゲル:エピファネイアは復活する
「彼は非常に難しい時期を過ごした」ベンゲルは言う。「ダービーの敗戦から学んだあと、菊花賞は成熟した大人の走りを見せたね。そして今は精神的な強さも備えている」
菊花賞後の走りにファンは納得しておらずエピファネイアと福永騎手は批判の対象となったがベンゲルは馬のクオリティに疑い様はないと考えてるようだ。
同じダイナミズムを持ち続ける事だ。そしてスミヨンとのコンビならそれができると確信しているよ。エピファネイア本来の長くいい脚が使えるはずだ。
JCというレースではそれが大事なんだ。一瞬の脚で交わされるようなゴール前にはならないだろう。
そして彼と同じようなタイプのデニムアンドルビーにも期待しているよ。
マイルチャンピオンシップ 2014 ヴェンゲル:予想は困難
アーセン・ヴェンゲルは、日曜日のマイルチャンピオンシップ戦を前に、上位人気の検討だけでこのレースを判断すべきではないと話している。
「マイルチャンピオンシップに気を抜ける相手は一頭もいない。それがレースをより困難なものにしているんだ。サダムパテックと対戦すれば確実に3ポイントを獲得できるだろうか?答えはノーだ。ましてや彼は2年前のチャンピオンなんだよ。そんな馬が最低人気なのがこのレースだ。」
「トーセンラーは常に直線でゴボウ抜きする事を求めている。彼には凄まじいエンジンがあるし確実に差してくる。だから無理やり動かして失速したときは目立ってしまうんだ。だが、彼の京都での成績を見れば、常にファンタスティックだよ」
「(力が入りすぎてるのでは?)イエス、そういう時もある。彼は勝利へのプレッシャーを少なからず感じていたはずだ。常に基本に立ち返らなければならない。」
ロゴタイプについて:
「彼は戻って来てるよ。ベストじゃない期間が少しあったが、それは起きる事だ。私は彼が調子を取り戻したと確信している」
「サドラーズウェルズ系はスタミナに重点を置く。彼らはスタミナの消耗戦に強いし並んで抜かせない根性もある。ロゴタイプは高速決着にも強いがおそらくはスタミナ面での強みが出た結果だろう」
クラレントについて:
「クラレントが2得点した事も良かった。もちろん彼が重賞を勝ったことは嬉しいが、彼の、前につける走り込みのクオリティも良かった。彼には持ち前のスピードもあるし、上手く行く形を持てる事が大事なんだ。」
「リファール系の馬に穴が多い理由はわからないが、幼い頃から豪快に追い込んだりダービーでいきなり逃げてみたり大胆な走りをするのが盛んだね。おそらく穴を空ける上でもそれが役立っているんだろう」
フィエロについて:
「彼は先行追い込みの両方が出来る現代的なMFである事を示していたね。彼は戦術的にプレー出来るし、非常にインテリジェントだ。彼はあのポジションでも問題なくプレーできる。その上、彼はアタッキングサードでも大きな脅威だ。それを失わない事が大事だね。明日福永くんにそれができるかは私にはわからない。」
ダノンシャークはここ2戦でのドローが悪い影響を与えたか・・・
「富士S(G3)がどのようなダメージを与えたかはわからない。ただ期待外れなレースだった。結果次第で1番人気に戻れるチャンスがあった。それができなかったことも期待外れだ。」
ミッキーアイルが1番人気になっている理由・・・
「彼のペースで逃げ続ければ、誰も彼には追い付けない。それは確かなことだ。負けていないときというのは、自分の走りに疑問を持ったりしないものだ。難しい局面になったときも、他のチームよりほんの少しだけ強い気持ちを彼らは持てている。それがミッキーアイルを後押ししているのかもしれないね。だがどの馬にも苦しい瞬間はある。他の馬が彼を捕まえることを諦めるということはないだろう」
エリザベス女王杯 2014 ヴェンゲル:メイショウマンボのクオリティを示す事が最も重要
日曜日のエリザベス女王杯は、昨年この舞台で下したラキシスとの再戦となるが、まずメイショウマンボ自身のパフォーマンスにフォーカスすることが最優先だと、アーセン・ヴェンゲルは主張している。
2200のレースで2勝2着2回のラキシス。彼女は産経賞オールカマーでもサトノノブレス・カレンブラックヒルといった牡馬の強豪に先着している。
ヴェンゲルはラキシスが牡馬との混合戦でも結果を出し始めていること事を認める一方で、メイショウマンボにはあくまでも自分たちのプレーに集中する事を求めている。
「ラキシスはフィジカルもより強靭になって当たりも強くなっているし、好枠をひいて最短距離でまわってこれる。彼女は速いし、前走の反動もないだろう。相変わらず危険だよ。」
「メイショウマンボの懸念はただ自分のベストが出せるかどうかだ。彼女は大きいストライドで走る馬でスタミナ的な持続力もあるし、一瞬のトップスピードでも勝負できる。そのクオリティを尊重出来れば持ち味は示せるだろう。もし彼女が別のスタイルで戦おうとしても、十分な力は発揮できないし、自分たちのクオリティを示す事が最も重要だ」
「オークス以降、末脚のクオリティを見れば、おそらくメイショウマンボがベストホースだろう。ただ純粋にフィジカルを生かしたバトルには勝てていない。どうも男馬と一緒の時は一生懸命に走れないようだ。そう、彼女は丁度良い妥協点を見つける必要がある」
調教では乗り手が武幸四郎騎手ではなかったが:
「戦術上の決断だよ。彼の状態に問題はない。ベストの状態ではないかもしれないが、批判に応える唯一の方法は、試合に勝つ事だ」
前走直接対決で屈したフーラブライドについて:
「イエス。女王候補の一頭だよ。少々ジリっぽい馬だがそういう馬に有利なレースになることもあるんだ。」
展開について:
「なんでも起こりうる。予想はできないよ。キャトルフィーユは縦長の展開に持ち込みたいかもしれないね。反対に距離に若干の不安があるヴィルシーナは無理はしないだろう。いずれにしろ、メイショウマンボは彼女のレースをすることが重要なんだよ。」
エリザベス女王について:
「バッキンガム宮殿でのお茶会についてはシークレットだ。」